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・季節や曜日においても違ってきますので、流動性を持つことです。

・デイリープログラムの活用は、乳児のその日の調子等を配慮して進めることが大切と思います。

 

6. 栄養管理

食育の時代と言われている近年、保護者の“食”に関する意識がいろいろな面で変化しています。特に添加物のない食品、無農薬の野菜等、また手作りの食事・おやつの内容です。給食によって保育園を選ぶという声も聞かれるほどです。保護者が食に対しての関心が高いということは、とても良い傾向と思っています。しかしながら、それは保護者が家庭で食事を作れないから、という裏もあるようで、それならばせめて保育園だけでもということになります。特に乳児期の離乳食作りは、保護者にとって負担が大きいようです。

◎離乳食について

離乳食は、飲むことから食べることへのプロセスです。離乳食を進めるにあたっては、「月齢階級別栄養所要量」や「基本的な離乳食」を参考にしながら、乳児個々の発育発達の実態を家庭と保育士・栄養士が話し合いながら進めています。また食品は、家庭で食べたことのある食品を基本として準備することから、保護者には離乳の段階が進むごとに離乳食状況調査表に、家庭で食べている食品や様子を記入してもらっています。でも、なかなか紹介した食品の種類等も増えないことや、缶詰に依存していることも多く、また、生後2か月児に果汁と称して市販のジュースを与えていたり、離乳食の進め方については、保育園の思いがなかなか通じないこともあります。これまでも保護者と栄養士・調理師が共に離乳食づくりの実践、レシピの提供、献立についての話し合いなど工夫してきましたが、あきらめないで根気よく、一つ一つ関わりながら乳児の成長を願って離乳食を実施していかなければならないと思います。

 

 

 

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