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3 保育の礎は乳児の育ちから

山形県山形市・キンダー保育園

園長 海和宏子

 

はじめに

当保育園は、山形県の県庁所在地山形市(人口25万6千人)、山形駅より北方向に2km、鳥海山・月山両所宮の近くに位置し、現在産休明けから2歳児まで、少数30名の園児が家庭的な雰囲気の中にすくすくと育ち、乳児保育を主に延長・一時保育も実施して、市民の保育ニーズに応えています。

昭和42年4月18日、私設キンダーガーデン子ども園を開設し、今日まで33年間、私たちの歩んできました保育の道が地域住民の支えとなり、人間形成の基礎づくりに少しでもお役に立っていることを喜びとし、子どもたちの成長の感動をはぐくみながら、保育に励んでいきたいと思っています。

 

1. 乳児保育を始めた動機と経過・そして課題

“子どもの世話をしたい”、私の一途な気持ちが叶って、小さな明りが昭和42年4月、自宅の蔵座敷に灯り、その名をキンダーガーデンと命名、3名の園児と共に私の保育者としての歩みがスタートいたしました。

当時は女性が社会で活躍できる仕事場も限られ、女性は結婚したら家庭に入ることが当然という気風があり、加えて3歳児神話(子は3歳までは母の手で育てる)が強く伝えられておりました。そんな中にも家庭と仕事の両立を望む声もチラホラ出始めた頃でもありました。

 

 

 

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