日本財団 図書館


今後の展望

保育士に求められるものは多岐にわたりますが、なによりも愛情をもち、その中にあって子どもの発達を見落とすことなく、生命を預かるという仕事の重さを意識した時、自ずと一人ひとりの子どもの最善の利益の保障とか情緒の育成の大切さとかが、見えてくるのではないでしょうか。

心の育ちを、言葉として発することのできない子どもと向きあった時には、その心を汲み取って育てていくのは、当然子どもの前にいる保護者であり、保育士なのです。そしてそのかかわりを持つ大人一人ひとりの意識が、きちんと子どもに向いていることが大切なのだと思います。そのことになかなか気づけない人々(保護者にも保育士にも見られます)に対し、保育園がもっている保育のノウハウを必要に応じて発信し、当園の親は勿論、地域の親にも手をさしのべていけたらと思っています。

当園の地域は、お年寄りも多いので自治会の方々とも交流活動を行っております。地域におけるニーズをよく知り、背のびをしないで「あそこへ行くとホッとするね」と誰からも言われる保育園であり続けたいと思います。

あたりまえのことにきちんと気づき、意識し、行動することを、職員の共通理解として(平成10年より自主研究として〜職員間の共通理解を深めるために〜の継続研究を行っております)心に留め、保育士・看護婦・栄養士・調理員・用務員が、自分の仕事に責任を持ちながらもお互いに協力しあい、今後も保育園や地域における子ども達の育ちにかかわっていきたいと思います。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION