日本財団 図書館


まだまだ未熟性が高く、保健面で多くの配慮が必要な保育であることから専門職の配置がなされたわけです。

当初は、乳児保育を主な仕事とした看護職でしたが、積極的に保育にかかわりながら乳児にとっての保健的で安全な環境を考え、おのずと全園児の健康管理、保育所の保健衛生全般にも視点が拡がってきました。

 

2. 入所にあたって

○入所時面接時の対応

生後2か月たらずの我が子を保育所に預ける保護者の思いは複雑です。ましてや、それが初めての子どもだとしたらどうでしょうか。きっと大きな不安を抱いて訪れる事でしょう。その親心にも思いを馳せながら、温かく丁寧な対応を心がけます。また、入所する子どもを伴っての面接です。時間が長引かないように、あらかじめ用紙を渡して家庭で記入してきていただくのもよいでしょう。

入所時面接の目的は、子どもの生育歴、健康状態、家庭においての育児方法を知り、保育方針の決定に役立てることにあります。

子どもの授乳・めざめ・睡眠のリズム、その養護の方法、授乳時の抱っこのしかた、好みの温度、飲み方、排気のしかた、眠りにつくときのくせなど、その子どもの特徴を把握します。冷凍母乳を希望する場合は、その方法や取り扱い上の注意点を確認します。

 

○母子健康手帳の活用

子どもの健康状態を知るうえで母子健康手帳はとても参考になります。特に乳児期では、妊娠中、出生時の状態がその後の成長に影響を及ぼします。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION