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提案要旨

子どもたちのすこやかな成長を願って

健康診断をより効果的に

藤城富美子(杉並区立久我山東保育園看護婦)

 

保健活動は視て 聞いて 触れて

保育所保育指針の項でも、各月齢・年齢別保育内容の随所に「健康や発育・発達状態の把握、異常の早期発見、嘱託医との連携を図る」ことがとりあげられ、今まで以上に保健活動の重要性が求められていると感じています。

日々の保健活動では、子ども一人一人の健康・発育・発達状態を把握し、異常の早期発見に努めています。また、自分の体を自分で守るための健康教育をすすめることにも重点をおいています。

健康面での把握で、1]新入園児健診時は、「健康観察表」を利用し把握もれのないようにします。その中でも特に、月齢が低い児ほど、妊娠や出産時の状況を重視します。また、障害や病気傾向のある児には、生育歴表を利用し、関連機関や診断・治療などの経過がわかるような記録とします。2]日常の観察では、子ども一人一人の健康状況を巡回し視て触れて、そして、日々、子どものことを良く知っている保育士から「いつもと違う」気づきの報告を受け、即対応の必要なものなのか判断します。また、成長・発達面で気になる児に対しては、成長曲線・発達診断表を用い個々の記録とします。

保護者との関わりでは、健診結果は異常の有無にかかわらず個別に全員に知らせます。治療の必要な子に対しては、できるだけ直接会って伝え、治療経過も把握します。

日常的な健康面については、連絡ノートを活用したり、接する機会を多くもつよう努め、つながりを大切にします。

 

健康診断は、自然な形で、効率良く

健康診断は、かくれている疾患や異常を発見するだけでなく、健康状態を把握して保育をするうえでの参考にします。

 

 

 

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