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5.3 国際会議の開催

「気候予測のための海洋観測の促進に向けた国際会議」は下記のとおりに実施された。

(1) 日時;平成12年10月5日10時〜17時

(2) 場所;都市センター会館内、コスモスホール

(3) 参加者;

会議メンバー;Dr. Angus McEwan他18名

来賓;星野茂夫(運輸省運輸政策局次長)

由良武(気象庁気候・海洋気象部長)

主催者側代表;石月昭二(日本気象協会会長)他2名

オブザーバー;約20名

(4) 議事内容;

1) 司会者挨拶;日本気象協会 国際事業部長 赤津邦夫

2) 主催者挨拶;日本気象協会 会長 石月昭二

3) 来賓挨拶;運輸省 運輸政策局次長 星野茂夫

4) 基調講演;

・GOOS Dr. McEwan

・NOAA Dr. M. Kanamitsu

5) 国際会議;

(議長;気象庁気候・海洋気象部海洋課長 佐伯理郎)

・各国のカントリーレポート発表;

発表者;SPREP代表 Mr. Lefale

インドネシア代表 Dr. Ilahude

フィリピン代表 Dr. Encarnacion

日本代表 佐伯理郎

NOAA Dr. Sidney W. Thurston

・アンケート調査結果発表;

発表者;日本気象協会 調査部長代理 鈴木善光

・討論・意見交換;

海洋観測、主としてArgo計画への取り組みについて

6) サマリーレポート、「東京Argoステートメント」検討・採択

7) 閉会挨拶;議長

採択された「東京Argoステートメント」は、会議翌日14時30分より、気象庁において報道発表された。

 

5.4 講演会の開催

講演会「気候予測と海」は下記のとおりに実施された。

(1) 日時;平成12年10月5日19時〜21時

(2) 場所;都市センター会館内、コスモスホール

(3) 講演者;東北大学大学院理学研究科教授 花輪公雄

「海を知り、気候を語る」

東京大学気候システム研究センター助教授 木本昌秀

「海を測り、未来を知る」

(4) 参加者;約200名

講演者は高度な内容を、極めて平易かつ体系的に解説し、海洋観測の必要性、Argo計画の重要性について、参加者の理解が進んだと考えられる。

 

5.5 事業の成果

アンケート調査及び国際会議と講演会の開催を通じて、我が国も含め太平洋諸国にとって高精度の気候予測が不可欠なこと、高精度の気候予測を実現するためにはArgo計画の推進が重要であること、しかしながらArgo計画への理解は未だ不十分であり積極的に参加・理解を求めることが必要なことが明らかとなった。

また、太平洋域の海洋機関・気象機関に対して高精度の気候予測に必要なArgo計画への積極的な参加を広く呼びかける「東京Argoステートメント」を国際会議で採択し、これを国内外の関係機関に送付するとともに報道発表を行うことにより世界に発信した。

さらに、アンケート結果や国際会議でも指摘されたArgo計画に対する理解の推進に、講演会は大きく寄与した。

このように、アンケート調査と国際会議及び講演会が、三位一体となり有機的かつ適切に関連することにより、高精度の気候予測に不可欠なArgo計画の推進に大きく貢献した。

 

 

 

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