図2.2.20 西サヘル地域の降水インデックス(SI, Sahel Index)と嵐の鉛直シアーの相関ベクトル図 風の鉛直シアーは200hPaと700hPa高度の風ベクトルの差 破線は風速偏差で、等値線は0.4m/s毎 ハッチを付した部分は相関係数の絶対値が0.4以上(95%レベルで有意)の地域を示している。 Goldenberg et al.(1996)より引用
Goldenberg and Shapiro(1996)は、西サヘル地域の降水が多い年にハリケーン活動が活発な理由の一つを、北大西洋地域における対流圏の循環パターンの変動にあると説明している。図2.2.20に西サヘル地域の降水インデックス(SI, Sahel Index)と風の鉛直シアーの相関分布図を示す。双方の相関関係が95%レベルで有意な地域にはハッチを付している。北大西洋低緯度における双方の負の相関関係は、SIの増加(減少)は風の鉛直シアーの減少(増加)に関係があることを示している。大西洋熱帯域における上層の東風の増加がSIの増加に関与しているという事実はLandsea and Gray(1992)によっても述べられている。前節にあるように風の鉛直シアーの強弱はハリケーン活動に大きく関与しており、結果的にSIの変化がハリケーン活動に影響を与えと考えられている。