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もともとミネラルは、人間の体の調子を整えるための触媒の働きをする。体にとって大切な「オリゴエレメント」といったものが、皮膚を通して温度を加えることにより、自然な形で吸収されていく。美容にとってうってつけの素材だと思う。このように素晴らしい天然資源を別府市の財産として捉え、対外的にアピールしていくベきである。

・化粧品として製造する場合、薬事法の規制をクリアしなければならない。泥のリサイクルが課題である。

・エステティックは、全包括的な美容=ライフスタイルを提案していくことも含んでいる。美容のマーケットは、エステティックを切り口にして広がっていくと思うので、広い視野で美容を捉えていただきたい。

・泥を製品化するのは、そう難しくはないと思う。分析にある程度の経費がかかるが、どういったものを解析してほしいかを依頼すれば、それなりの報告書がもらえる。ビジネスは、商品があって、技術を使い、お客様に満足感を与えられる。商品ができたからといって、それでビジネスが成功するとは限らない。そのあたりに注意が必要。

・メーカーではすでに泥を使った商品が発売されており、薬事法のクリアについても、そう難しくないのではないか。泥と温泉の分析データを見たが、非常にミネラルのバランスがよく、難しい重金属が含まれていない。商品化について、さしたる障害は無いと認識している。

・ファンゴを頭に塗って髪と頭皮のトリートメントを行うと、素晴らしい髪ができあがる。体の各部位を輪切りにしたケアが発達している。各部位がビジネスになる。専門の技術者の養成が大切である。

・宿泊施設では、若い人をいかに集客していくか?通年を通して、定期的な美容にまつわるイベントを開催するなど、受け入れ態勢を「美容」という範囲で取り上げて頂きたい。関東地区ではすでに美容室・エステティックサロンで、宿泊費込みのパッケージ商品として売り出している。そういう視点からも美容を捉えていただきたい。温泉地での非日常性の体験も大切であると思う。

・入浴療法のきちんとしたキーワードを作って、別府の集客につながるよう、温泉資源を活用したビジネスに立ち上げてほしいと思う。

・別府全体の地域振興のため、団結して取り組んでいただきたい。

 

 

 

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