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そこに含まれる重要なエレメントを皮膚の近くに濃縮させるような形で5分位据え置き、カバーをかける。ボディー・フェイスともに同じやり方で行う。皮膚とコンタクトすることにより、ファンゴが自分の中に含んでいる重要な成分を皮膚の方に伝搬させる。ファンゴの中に含まれているオリゴエレメントを皮膚下に浸透させ、皮膚がファンゴのPH値を変える。つまり、その前に起こった作用と逆の作用が起こり、ファンゴが毒性や皮膚の余分な水分を吸収する。これにより皮膚が内部から清浄され、ミネラルが加えられ、皮膚が若返るということになる。

・別府においてもこのような使用が考えられるが、ベースとして別府のファンゴがどのようなものであるか、まず正確に把握しなければならない。我々が温泉利用を考える時、360度、広角に考えていかなければならない。別府は世界に向けて語る必要がある。我々は、ノウハウの伝授・コンサルタント・オペレーターの教育等、あらゆる面において協力を惜しまない。

 

杉原幸子女史(日本)

<別府における温泉資源活用の展望>

・別府の泥については、これから分析してみないと分からないが、温泉は、私自身が体験して本当に肌がしっとりした。自然の恵みが素晴らしい。水が一番大切といわれているが、泥にも素晴らしい成分が含まれているのではないか。昨日、我々の工場長も泥の視察を行った。美容面で活用する方向でご協力や地域活性化のバックアップが出来ればと思う。

・別府の泥は粒子が細かく、製品と変わらない手触りで非常に驚いた。長期的に安定させていくことを考えていく必要がある。別府には素晴らしい泥があるので、どう利用するか、ひらめきと行動力で何か出来るのではないか。美容を絡ませてくると、もっと地域の活性化に繋がるのではないか。

・製品化については、なるべく自然の成分をそのまま活かして使用してはどうか。例えば、微粒子化させただけの泥の中に体を沈め、蒸気をミストスチーマーのように活用してはどうかと思う。自然の日光浴を遠赤外線のコーナーでプールサイドのような場所ですると、リラクゼーションを兼ねた“自然のもの”と“別府でしか体験できないコーナー”が出来るのではないか。

 

栗原茂樹氏(日本)

<別府における温泉資源活用の展望と美容にまつわるまちづくり>

・温泉泥の商品特性として、油分の吸着や、肌を美化する働きがある。豊富なミネラルが含まれているため、体に塗布することにより、自然のうちに皮膚を通して有効成分が入っていく。

 

 

 

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