Q:別府にもファンゴ・無機質の温泉泥があるが、イタリアの藻を輸入して使うことは可能か?
A:ホテル経営者は、科学的分析・研究にあまり好意を抱いておらず、信用していないと思うが、医学上では、サルファーグリコピエリが効果をもたらしているものと考えている。この研究を止めるわけにはいかないし、進んでいくと思う。
別府に持ってきてどうかということは、別府には10種類の異なった温泉水と、見た限り4種類の異なるファンゴがある。それを分析してみないことには、どのような科学的・物理的特性を持っているか分からないが、分析をもとに混ぜ合わせ、効果のある物ができる可能性はあると思う。よほどのことがない限り、何か見つかるのではないか。
Q:日本では「ファンゴ」・「モール」・「シュラム」などの言葉が混乱している。イタリアにおける治療泥の分類はどのようになっているのか?
A:我々のところでは、有機的なペロイドの分析として、まず川で採れるものがある。別府で行なわれている泥浴は、イタリアにはない。ファンゴは、先ほどのスライドで見たように、かなり標準的な使い方をしている。このタイプのファンゴを使っているのは、イタリアでもそれ程なく、アバノ、モンテグロット、ナポリ近くのイスキアである。