Q:温泉の研究は公的な機関が行っているということか?
A:(ファブリ博士)
州は観光に対し、年に20億リラ(日本円で約1億円)の補助を行うが、科学的リサーチに対しては、各市とホテル経営者が拠出し、1億リラ(日本円で約500万円)程度の予算しかない。この差が非常に大きいので、我々としては、この割合が1対1になるよう申し入れをしている。観光のもとになる温泉に対する科学的な根拠及びデータが備わらない限り、その信頼性は高まらない。
○まとめ(JETRO大分所長より)
別府には10種類の温泉の泉質があり、泥資源も豊富にある。これを利用すれば、素晴らしいものが出来るのではないか?長期的になると思うが、この恵まれた資源の活用を一歩一歩進めていただきたい。
観光のためにも、来ていただくためのべースになる何かがなければならない。温泉自体であるかもしれないし、土産物の開発かもしれない。温泉に浸かるだけでなく、それ以外の楽しみが複数用意されているような、都市型かつ長期滞在の温泉保養地を目指して努力して頂き、各種の産業が創出されることを期待している。