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ウオータースポーツ、アウトドアスポーツが黒部には不足でないかという指摘あり、今後の課題である。また、花について、欧州諸都市は公園を中心に都市が発展しており、都市計画ではごく自然に都市景観とともに自然景観を生かすまちづくりが行われていることは学ぶべきところである。家々が競い合って住宅の窓際を花で飾り、敷地境界を緑で飾る姿がすばらしい。

 

E. 自主研修旅行の実施

平成12年5月31日〜6月9日の間、黒部まちづくり協議会ワークショップメンバーが、黒部セッションの招請都市のうち、オランダのスネーク、イギリスの湖水地方(ケンダルを含む)を訪問した。現地では、黒部セッションの招請者らの協力により、「花」と「観光」などについての取り組みを直接見聞し、研修した。また、今後の継続的な交流の約束を交わし帰国した。黒部草の根国際交流事業「黒部セッション」がきっかけになった成果である。

参加者の報告によれば、

1] スネークでは、どの家の窓も大きく、きれいに磨かれており、窓辺に飾られた花は、路上から見てもきれいなものであった。道路に面した庭には花や緑が配置され、塀は築かず、人々にアピールしており、住民自らが、潤いのあるまちづくりに参加しているようであった。

2] イギリスのガーデニングは自然に任せるダイナミックなもので、徹底的に手を入れて刈り込む日本式と対照的で興味深いものがある。また、広域自治体である「南湖水地方評議会」が、住民、自然保護団体、国立公園管理局、経済団体などと連携して観光振興を主導しており、広域的な観光振興と官民の協力の重要性を認識させられる。その仕組みはわれわれも参考にすべきであると思った。

3] 花は、自ら楽しむより、みんなで、市民全体で楽しむものという考え方であり、そういう精神がまちづくりには欠かせないと感じた。

4] 観光に関しては、各々対照的なアプローチをしていた。湖水地方は、当初から観光地として発達してきた経緯があり、自治体も住民も経済も観光に傾注したものであったが、スネークは市民の住み良さとアイデンティティを重視した都市計画が、結果として旅行者も惹き付けているというものであった。

 

 

 

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