日本財団 図書館


また観光は地域経済活性化に有効で、まちづくりの中核になり得る産業である、との考えに基いている。観光客の増加が地域の産業に良い影響を与える仕組みをつくらなければならない。

3] 市民一人ひとりがガイド役たるべし。それはホスピタリティの重要さを表現している。

4] 景観―うつくしい景観は人の心を育てるものである。景観への市民意識を育てることが大切である。そのための意図的積極的な活動が必要である。

5] 都市計画―都市計画とまちなか整備…中心市街地づくり・街並み保全・道路計画・交通計画・景観計画など諸計画は個々の専門家任せではいけない。総合計画たることが大切である。

6] 行政の役割―まちづくりに行政の果たす役割は重要である。総合マスタープラン作成と市民コンセンサス(合意形成)へのリーダーシップが求められる。

7] 市民の意識改革とコンセンサスづくり―住民が自らの住むまちを知ること、その可能性に理解を持つことがスタートである。市民にわがまちを知ってもらう広報活動を積極的に行う。同時に、市民がみんなで決めたコンセプトに誇りをもつことが成功のキーである。まちづくりに必要な市民合意、すなわち公共の利益と個人の利害の相反関係の調整について4招請者はともに忍耐強い話し合いこそ重要と指摘していた。公共の利益という観点について欧州と日本の歴史的な価値観の違いはあっても、市民合意を形成するための強い意思は必要である。

8] 保存と創造(古きものと新しきもの)―保存するものと変えるもの、捨てるものを認識し、新しいものを付加していく。

9] たゆまざる努力―継続が力になり実績になり歴史の構築につながる。「こだわり」が必要である。

10] 黒部の持つ魅力―黒部は美しい自然(海山川水)と、豊かな暮らし(フレンドリーな市民)、立派な施設(コラーレなど公共施設)を持っている。これらは立派な観光資源たりうる。これらを守り、更に美しいものに磨き上げることによってもっと魅力のあるまちになるであろう。

11] 水と花―今次招請者の都市はそれぞれ「水と花」のまちづくりに成功したケースとおもわれる。水については各都市とも湖(スネーク・南湖水地方)港(ビゴ)・川(ウルム)の違いはあっても住民が水を楽しみ、それを観光客にも提供し、ともにエンジョイしている様が浮き彫りになった。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION