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コラム:環境TDM

環境TDMとは、自動車交通の調整策と一体となって、都市の自動車交通を質・量ともに改善し「快適でかつ環境にやさしい都市交通」を実現させるために行われる施策の総称です。具体的には以下のような施策が挙げられます。

(1) 公共交通のサービス水準の向上、バス等の走行環境の改善

鉄道、バスといった公共交通機関の運行頻度を向上させたり、100円バスの導入といった環境負荷低減のための料金設定を行ったりします。自家用車からバスに転換した場合、1人当たりCO2排出量は約6割削減されるといわれています。

(2) 都市内物流の効率化

都市の再開発等に併せ、環境にやさしい街づくりと調和した新しい物流システムを構築するためトラックの交通量・滞留時間の削減案(共同集配の事業化)を行います。福岡天神地区を例にとると、トラック台数・走行距離が共同集配の実施前に比べて約7割削減されるといわれています。

(3) 環境ロードプライシング支援

環境ロードプライシング(有料道路の料金格差による交通流の転換・具体的には、公害の激しい阪神高速道路神戸線の交通を湾岸線に誘導するため、料金格差を設けることが検討されいる。)による料金割引を受けるために必要なETC車載機の設置を走行距離の長い事業用自動車について支援することとしています。

(4) 環境自動車等の計画的導入

こうした施策の実施に併せ、環境自動車の計画的導入や、公害の激しい地域への低硫黄軽油の優先供給を促進します。

 

4. 都市部における道路整備や踏切の立体交差化の推進等による渋滞対策の推進

都市部の渋滞による平均走行速度の低下が自動車からのCO2、NOx、PMの排出量を増大させている状況に鑑み、都市部における道路整備や踏切の立体交差化、駐車対策の強化等による渋滞対策を推進する必要があります。

 

個々に行われていた踏切改良事業を一定の地域について総合的かつ重点的に実施します。

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