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2] 収集データと方法等

ア. 需要と事業性の確認関連データ

○データ収集方法・考え方

1] 利用料金を設定(時間課金と距離課金の組み合わせ)する。

2] 使いたいときに車が使えるように一台あたり余裕を持った会員数(ピーク時には宅配レンタカーで補填することにより)で実験を行う。

3] 利用時間・距離・回数等の利用実態のデータを利用者の属性に従って集め、分析する。

4] 実際の利用データとともに、アンケートでその他の情報を集める。

5] 運営上の課題、問題点なども洗い出し、今後の事業展開のための情報として蓄積する。

 

○収集データ…帳簿orICカード、アンケート等によるデータ収集と集計、分析

・利用者の属性等

年齢 性別 職業 勤務地 家族構成(配偶者、両親、子供(年齢)、人数 車所有(車種)/購入予定等 年収 趣味 / 免許 事故歴

・利用実態(個人別、日・月集計)…車所有/非所有別

予約方法、予約間時間、予約集中、トラブル状況(予約、車両、利用者関連)

個人別利用状況(利用時間、利用回数、走行距離、目的、目的地)

車両別利用状況(利用回数、利用時間、(宅配レンタカー利用回数))

・アンケート等

実験前後の数週間の交通日誌

満足度(利便性、利用の確実性、価格、車種等)

加入予定、車所有からの転換可能性等の意向の変化等

 

イ. 走行距離と環境への影響に関わるデータ

カーシェアリングの普及が車の絶対量を減少し、課金により交通量が削減される、一方、車を使うことが容易になるため、交通量増大にも結びつく可能性がある。交通量が減少するかどうかを確認することが、実験の重要な目的の一つでもある。

 

○走行距離の変化のデータ収集

1] モデル実験参加者を車所有者、セカンドカーとしての利用希望者、車を持っていない者それぞれ3つのグループの属性に分ける。

2] A. 走行量の増減把握

それぞれのグループの実験前の交通行動と実験時の利用実態のデータとを比較する。

B. 車の絶対量の抑制化

実験後に、自家用車からカーシェアリングの利用に変える可能性、購入予定者がカーシェアリング利用者になる可能性等の意向調査をアンケートで実施する。

3] 以上の方法から、A.交通量の増減、B.車所有台数の増加の抑制等について比較する。

 

 

 

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