モビリティの保障として自治体はバスや路面電車のサービスを優先し、カーシェアリング事業も支援する。車庫法をクリアするためには様々な知恵が活用されてきた。
カーフリーシティの明暗
現在、ブレーメンのホラランドの事業計画は余り順調ではない。その最大の理由は、カーフリー規則の厳格さであろうと思われる。住民は将来マイカーを購入したら、転居するしかない。カーフリーシティにはこういった変更を受け入れる柔軟さが必要なのである。同じくフライブルク市のリーゼルフェルト(Rieselfeld)も入居者が余り集まらず、計画は中断した。現在これにかわる新制度のもとでフライブルク市ヴォバーン(Vauban)の集合住宅が急ピッチで建設中である。
第一期の住宅地では4街区のうち3街区が、第二期では6街区のうち4街区がこういったカーフリー住宅である。一方、フライブルクのカーシェアリング組織 FAG(Freiburger Autogenossenschaft e.V)は、ヴォバーン第一期の計画に6台の自動車を配備する。1997年時点での入会金は50DM、年会費60DM、利用料はミニクラスの自動車で2.8DM/h(昼間)、1kmあたりの追加料金が0.35kmだ。