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1] 鍵なしエントリーシステムは共通のコードを設定した遠隔送信器(リモート・トランスミッター)を使う。車内の運転席の前の床にキーボックスをとりつける。キーボックスは番号のついた押しボタンがついており、所定の組み合わせ番号を入力して開ける。中にキーがある。

利用者は利用日時と、利用前と後のマイル数を記録簿に記入する。カーシェアリング運営組織はこの記録を定期的に収集し、料金請求に使う。

2] 車載コンピュータシステムには、車へのアクセスや車の使用を追跡するシステムも備わっている。こちらの鍵なしエントリー送信器はそれぞれ会員固有の番号が付与されている。車載コンピュータに会員リストが入っているため、使用を認められた(予約した)会員だけがアクセスできる。会員が車内にはいったら車載コンピュータによりキーボックスが自動的に開く。

車載コンピュータシステムにより、車へのアクセス、使用時間、走行距離が自動的に記録される。料金請求のための電子データもダウンロードできる。

2]は1]に比べて会員の利便性を高めるのはもちろんのこと、車両使用データ入力費用などを節約し、無断使用を予防するメリットもあるが、追加投資に要するコストは車20台につきおよそ15000ドル。また、2]のすべてを1セットで具備したシステムは今のところなく、立証された技術とはいえない。

→ 1]「キーボックス+修なしエントリーシステム」を推奨。

 

3. 料金体系の決定

(1) 料金体系案他のカーシェアリング運営組織でも用いられている一般的な料金体系を採用。

会員をいくつかのグループに分けて料金も区別する方法もあり得るが、その前にデータ蓄積が必要。

料金はコストをカバーするだけでなく、コストを反映する方法でカバーすべき。

パイロット・プロジェクトでの料金

・申込料・保証金

・基本使用料(初乗り料金)

・時間あたり料金

・マイルあたり料金

 

 

 

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