日本財団 図書館


(4) 潜在会員の属性ほか

市場調査結果によれば、

*性別、所得、教育水準などはカーシェアリングへの参加の可能性に関し統計的に有意な相違をもたらさない。

*車を持っていない人や、バスをよく利用する人ほどカーシェアリングへの参加の可能性が高い。

さらに、カーシェアリングに参加する可能性が非常に高いと回答した人のうち、

*47%がエコノミーカーやコンパクトカーを週に1〜5回使う。

*カーシェアリングが満足行くものだったらプライマリーカー(主たる保有車)を売却するだろうという人が80%、セカンドカーを売却するだろうという人が61%。

*カーシェアリングの駐車場まで5〜10分歩いても構わないという人が52%。

 

(料金体系に関する調査結果については事業計画の料金体系の項に記載。)

 

一方、カーシェアリングに惹かれる理由は教育水準により異なる。

→ 教育水準別に異なったマーケティング方法もあり得ることを示唆

 

(5) マーケティング対象地区の絞込み(「事業計画調査報告書」に記載)

カーシェアリングは車両や車両ステーション(駐車場)が互いに近接していた方が成功する。予約申し込みに対し代替車の提供も容易なため。本パイロット・プロジェクトも20台という規模であるから、車を一地域に集中させた方がよい。

 

地域絞込み基準

・カーシェアリングへの関心が高く、カーシェアリング密度も高いこと

・カーシェアリングのための駐車場料金が高くないこと

・通勤、買い物、サービス等が公共交通機関、自転車、徒歩でアクセス可能なこと

 

カーシェアリングに参加する可能性が高いと答えた人の割合が最も高く、相対的に手頃な価格の車両ステーションを見つけやすいSoutheast が最適。

このSoutheast地域には、Buckman、Sunnyside、Hosbord-Abernathyの3地区が含まれる。Southeast の潜在会員の密度から見て、パイロット・プロジェクトの20台の車は3地区中の1地区に配置可能である。よって、マーケティングも1地区に集中させればよい。

※Southeastのインフラ

Southeastのインフラはカーシェアリングのパイロット・プロジェクトにとって魅力的。

1) 東西の主要バス路線が5つある。

2) ダウンタウンと他の地域を結ぶ公式自転車道が8つ通っている。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION