(3) (潜在会員)密度によるフィージビリティ
(潜在会員)密度が高いほどその地域でのカーシェアリングのフィージビリティは高まる。財務的にフィージブルなためには、カーシェアリングは車1台につき8〜12人の会員を必要とする。一方、駐車場まで歩く距離の許容範囲というものがある。市場調査によれば、参加する可能性が非常に高い人々の100%が徒歩5分は許容範囲とみている。
そこで、上記市場調査結果や各地区の世帯の密度等をもとに、各地区における各カーシェアリング駐車場から徒歩5分以内に住む潜在会員数(すなわち、カーシェアリング密度)を推計 →表2。 表2で太字で表わした5地区がカーシェアリング密度の高いところ。5地区平均の86人という数字は既述の8〜12人よりはるかに大きい。これらの地区ではカーシェアリングの事業化の可能性が非常に高いことを示唆している。