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I. 自動車共同利用システムとカーシェアリング

 

1. 2つの自動車共同利用システム

…カーシェアリングと公共レンタカー(シティーカー)

 

1) 自動車の共同利用…新しい車の使い方

自動車を所有者が独占的に利用することは、エネルギーや大気の問題からも、また都市空間の利用の点からも浪費が激しく、改善していかなければならない使い方である。だからといって、車の利便性を今早急に禁止する必要性も可能性もないが、可能な限り見直して、状況を改善していく努力は必要である。

車を共同で利用するとき、運転手がついている相乗として、タクシーがまずある。

タクシーも乗り合いタクシー、デマンドタクシーなど様々な方法が考えられる。

以下は、自分で運転するときの共同利用である。

 

<旅行・移動を共有する>…相乗り

単なる相乗り。相乗りを個人レベルで行うことから、特別専用レーンを高速道路に設けて誘導するアメリカ、高速道路のインター横に相乗り基地を設置するオランダ、一人の都心乗り入れには課徴金を取るシンガポールなど、社会的支援も積極的に行われている。

あるいは、掲示板等にとどまらずインターネット等を利用した組織的な相乗りまで出現している。

(相乗り…アメリカでcar pooling ride sharing 英国ではcar sharing, ride sharing)

 

<時間的な共同使用>…カーシェアリングと公共レンタカー(シティーカー)

カーシェアリングという、一台の車を複数の所有者で共有し、時間的な差で交互に自分の車のように使う共同利用がある。

 

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一方、出先などで不特定の車を特定時間使うレンタカーのような使い方があるが、これを公共交通としてシステム化しようという試みもある。短時間レンタカーとかセルフサービスレンタカー、あるいは、個人利用の公共交通と説明されている。公共レンタカーあるいはシティーカー、パブリックカーというものがある。

(公共レンタカー、シティーカー、パブリックカー等…アメリカでcar sharing、commuter、city car 英国ではclub car

カーシェアリング…アメリカ、ヨーロッパ中部でcar sharing)

 

 

 

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