e. 課題
今後の問題点として指摘されているのは、高齢者人口の増加に伴う、STSの利用者数の増加である。そこで、公共交通への振り向け誘導策を進めている。広報によりタクシーによるSTSはコストが高いということをアピールしたり、ローフロアバスの利用促進を進めている。
1998年のSTS法は、サービスを削減したい中であえてSTSを強調したかたちにも見えるが、社会サービス法ではSTSが福祉の分野から離れて交通の分野で担うべきとされており、これを受けて、交通としてのSTを明確に位置付けるために法律を独自に制定する必要があった。同法は、決して公共交通へのシフトを妨げるものではない。必要な人にはSTを提供していこうというものである。
ただし今後は、利用者の資格審査も厳しくなる予定である。