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なお、対象としたのは、無停止試行と80cmを超えて停止した試行を含めた全68試行である。

 

表3.3 条件毎の停止距離の基本統計量

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※ 杖あり誘導あり30と杖あり誘導なし30の停止距離の最小値がマイナス値となっているのは、足より先に白杖でブロックを検知するケースがあったためである。

※ 全68試行=80cm以内に停止した試行+無停止試行+80cmを超えて停止した試行

 

1] 杖なし誘導なし条件における警告ブロック敷設幅3種類の比較

杖なし誘導なし条件では、ホーム縁端を知らせる警告ブロックの敷設幅を30cm、40cm、60cmの3段階で変化させた。その結果が図3.16である。横軸は10cm区切りで停止距離区分、左の縦軸は当該停止距離区間の該当試行数、右の縦軸は累積停止割合となっている。80cm以内の停止割合を比較してみると、警告ブロックの敷設幅が広くなれば80cm以内の停止割合は高くなっている。「杖なし誘導なし30」でも80cmを超えて停止するのは86cmの1回だけであり、今回の実験範囲で考えれば、停止割合は80cm程度で頭打ちになることが推測される。停止距離をみてみると、「杖なし誘導なし60」では、他の2条件と比較して停止距離0cmの試行が極めて多くなっている。また、無停止試行もなくなっている。敷設幅を60cmまで拡張できるならば、その効果が大きいことがわかる。

 

 

 

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