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また、その誘導ブロックとホーム縁端警告ブロックがぶつかる接続部のブロック配置については、34名中、23名は知らないと答えた。

・ 本実験結果を受けて、今後の検討課題、及び来年度の方向性が議論された。大別すると、3つの方向性が示された。1)現行ガイドラインに明記されていないブロック敷設の一元化、2)ブロック幅をガイドライン化するために必要な検討事項や問題点の所在、3)異種2列敷きを含め、内方・外方を示すためのブロック敷設について。

・ 警告ブロックの敷設幅60cmというのは、ガイドラインに採用できるのか。点ブロックが誘導として使われている現状があることを考えると、方向性を失うなどのネガティブな面も検討すべきではないか。ただし、移動実態についてのデータがないので、調査を行う必要がある。

・ 現実的に考えると、狭いホームや大きな柱が存在するという問題点がある。

・ この実験を受けて、ブロックのエッジからホーム端までの距離を現行より小さくするという方向性もある。もちろん、現在よりも、大きく狭くするのは避けなければならないが。

・ 特に、島式ホームを考えると、ホーム中央側と線路側の方向性を知らせることが重要であり、今回の実験2を深めることを期待する。また、内方・外方を知らせるという意味では、警告ブロックの片一方(内側)に、線状突起を追加するという方法もある。

・ 異種2列敷きなど、これまでと大きく異なる敷設方法を採用するには、誤認の可能性についても検討する必要がある。

・ 当初の予定では、来年度は、現行ガイドラインに明記されていないブロック敷設の一元化を中心に検討することになっており、事業者側の要求も大きい。

・ 転落防止に絞るのか、誘導も含めるのか。予算、マンパワー的に限りがあるので、事務局で、優先順位を議論するための、各検討課題の問題点、特徴等を整理して欲しい。

 

以上

 

 

 

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