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表3.3の平均停止距離と停止距離の中央値について歩行条件とブロック敷設幅条件毎に比較したものを、それぞれ図3.25に示す。

 

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図3.25 「歩行条件+ブロック敷設幅条件」間の「停止距離の平均値」および「停止距離の中央値」の比較

 

平均停止距離と停止距離の中央値において最小の値を示したものは、白杖を持たず誘導ブロックを使わない歩行条件でホーム縁端を知らせるブロック幅が60cmの条件(杖なし誘導なし60)であった。逆に最大の値を示したものは、白杖を持たず誘導ブロックを使用した歩行条件でホーム縁端を知らせるブロックの幅が30cmの条件(杖なし誘導あり30)であった。杖なし誘導なしの条件でブロック敷設幅の違いによる停止距離の平均を比較してみると、「30cm>40cm>異2-2>異2-1>60cm」となっており、幅を広げることで検知性が向上して停止距離が短くなることがうかがえる。

図3.25から敷設幅30cmの4条件の間には、白杖の有無と誘導ブロックの有無によって停止距離に差が生じる可能性があるように見受けられる。杖あり条件よりも杖なし条件の停止距離が長く、誘導ブロックなし条件よりも誘導ブロックあり条件の停止距離が長くなっている。白杖と誘導ブロックの効果については、ホーム縁端の警告ブロック敷設幅30cm条件データの比較において後述する。

 

 

 

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