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白杖の使い方は実験指揮係が記録した。

上記の測定区間を十分に過ぎた後、被験者制止係が被験者の歩行を停止させた。被験者が停止した後、測定・記録係1が、被験者に「止められるまで歩き続けた理由」を聞いた。被験者が、床面の小さな異物などに反応して止まってしまった場合は、止まった理由を聞いた上で無効の試行として別途再試行を設けた。

なお、実験者各係は、被験者の歩行行動に影響を及ぼすことがないように以下の点に注意した。たとえば、歩幅計測のための3歩目と10歩目の記録は別々の測定・記録係によって行った。これは、1人の測定・記録係が被験者の背後を追うような形になってしまうことで、歩行行動に影響を及ぼさないためである。また、時間測定の係は、被験者から十分離れた位置に立ち、ストップウォッチのスイッチ音が被験者に聞こえないように注意した。また、測定された値は、一切読み上げることなく記録用紙に記入した。

 

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図3.12 歩行速度と平均歩幅の測定時の要員配置

 

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図3.13 歩行速度と平均歩幅の測定方法

注:図では左足から歩行を開始しているが、実際の歩行開始は左右どちらでも良いこととした。

 

 

 

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