2] ホーム縁端を知らせるブロックがない場合(停止不要条件)
ホーム縁端を知らせるブロックがない条件では、平均歩幅と歩行速度を測定した。実験実施時の配置を図3.12に示す。
平均歩幅は、測定・記録係1と測定・記録係2が担当した。図3.13にあるように被験者が歩き始めてから3歩目を一定速度に達した地点とみなし、このときのつま先位置の床面に測定・記録係2がチョークで印を付け、10歩目のつま先位置の床面に測定・記録係1が同様に印を付けた。この間の距離をメジャーで測定し、当該試行の距離データとした。この距離データを歩数の7で除したものを当該試行の平均歩幅とした。
歩行速度は、実験指揮係と測定・記録係3が担当した。図3.13にあるように、被験者が歩き始めてから3歩目の着地の瞬間にストップウォッチによる時間測定を開始し、10歩目の着地の瞬間にストップウォッチを止めた。なお、測定の正確さを期すため、時間の測定は2名別々に行い、得られた2つの時間データを平均して当該試行の時間データとした。前述の距離データをこの時間データで除して当該試行の歩行速度(単位:m/s)を得た。