・ 足とブロックの接触程度の定義
被験者の足とブロックの接触程度は、以下に示すルールで記録した。
足の一部が少しでもホーム縁端を知らせるブロックにかかったら、それを0歩目とする。ブロック内で2歩以上接触する場合は、最初の足を0歩、次を1歩と数える。足とブロックの接触程度は、図3.9に示すような定義とした。警告ブロックとの接触は点の列数で、誘導ブロックとの接触は線の本数で表した。前述の0歩目の定義に従い、つま先や踵が点や線に全く接触していない場合は、「0個」もしくは「0本」と記入した。例えばブロック内で2歩接触した場合は、「0歩目:つま先・点1個、1歩目:踵・点3個」などと記録した。誘導あり条件では、誘導路の両脇に敷設された横向き誘導ブロックを踏む場合がある。このときも、ホーム縁端を知らせるブロックを踏んだことになるので、接触程度を記録した。
なお、接触程度を確実に観察できなかった場合は、並行して撮影したビデオ映像を用いて、実験終了後に確認・記録作業を行った。なお、この確認作業は、複数の観察者によって実施した。