(d) 衛星EPIRBは、次のものであること。
1] 不用意な作動を防ぐ適切な方法を備えること。
2] 電気的な部分は、10mの水深に少なくとも5分間耐えるような水蜜構造に設計されていること。装置位置から水中へ投入のため生ずる45℃の温度変化への配慮がなされていること。また、海上の環境、水分の凝結及び水侵などによって、装置の性能に影響を与えないこと。
3] 浮揚になった後に自動的に遭難警報を送信すること。
4] 手動で始動でき、手動で停止にできること。
5] 信号を送信していることを示す方法が備えられていること。
6] 穏やかな海面で上向きに浮くことができ、すべての海洋状況で十分な復元性と十分な浮力を有すること。
7] 20mの高さから水中に落下しても損傷しないこと。
8] EPIRBの本来の動作を確認するために、衛星システムを使用することなく試験ができること。
9] よく見える黄色/オレンジ色を使用し、再帰反射材が取付けられていること。
10] 係留用として使用するために適切な浮力のある索を備え、浮揚の際に船体構造にからみつくことを防ぐようにしておくこと。
11] 近くの生存者及び救助隊に対しEPIRBの位置を示すために、暗夜に視認できる低周波で点滅する光源(0.75カンデラ)を備えること。
12] 海水と油によって、はなはだしい影響を受けないこと。
13] 日光に長時間暴露されても劣化しないこと。
(e) 電池は、衛星EPIRBが少なくとも48時間動作できる十分な容量をもつこと。
(f) 衛星EPIRBは、次の環境条件の下で動作するように設計されていること。
1] 周囲温度:-20℃から+55℃
2] 氷結
3] 100ノットまでの相対風速
4] -30℃と+70℃の間での保存