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ケーブルの中心導体に予備のはんだ付けを行い、中心コンタクトを挿入してはんだ付けする。このとき、中心コンタクトは誘電体と透き間のないようにし、また、熱によって誘電体を溶かさないように注意すること。

以上のように組み付けたケーブルをコネクタ本体の中に差し込み、締付け金具で固定する。

ハ. 同軸コネクタを取り付けるときの注意

1] 外被と誘電体を切断する長さは、コネクタの種類によって相違する。編組や中心導体を傷つけないよう注意する。

2] 中心コンタクトのはんだ付けは、コンタクトの外周にはんだを付け過ぎると、本体に入らなくなる。このとき、熱によって誘電体を溶かさないように注意すること。

3] コネクタを取り付けてから、中心コンタクトが編組とショートしていないことをテスタで点検すること。

4] がい装ケーブルの場合は、コネクタの手前でがい装を切断して、端末結束及びがい装に接地用リード線をはんだ付けして引き出す。

ニ. その他の電子機器用コネクタ類の取付け(例)(図3・45参照)

 

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図3・45

 

レーダーの形式によっては、ケーブル端末に、いわゆる「接栓」を取り付けて機器側の接栓座と結合するような場合がある。

接栓の種類にも丸形や角形、オス形とメス形等の各種がある。

接栓の取付け上の一般的な注意事項は以下のとおりである。

1] ケーブル外被と導体絶縁物を切断する長さ(A及びB寸法)は、使用する接栓に適合させる。

2] ケーブル導体は、丁寧によって予備はんだ付けをしておいてから、絶縁スリーブを通して、コンタクトにはんだ付けする。

 

 

 

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