
として計算することができる。
そして時刻iにおける衛星とEPIRBの推定位置との距離SPiは、次の式で計算される。

一定秒数(i+1)後の距離SPi+1も同様に計算できて、両者の差をΔRciとすれば、
ΔRci=SPi+1−SPiとして計算が可能である。
このΔRciを計算距離差という。
一方EPIRBは、遭難情報と同時に基本の周波数406MHzの情報を送っているから、衛星位置の変化による距離の変化は、ドプラー効果によって周波数の変化(ドプラーカウント)として衛星経由で地上局に送られ、地上局ではこのドプラーカウントから真の距離差(ΔRti)を得て、真の距離差と計算距離差の差から、推定位置の間違いによる距離差の誤差εΔRiが計算される。
εΔRi=ΔRti−ΔRci である。
一方、誤差方程式から
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として計算される。
ただし、Δφは推定位置の緯度の誤差、Δλは推定位置の経度の誤差、Δfは周波数φ誤差である。