図中のOは地球の中心とし、S1、S2、…Siは時刻iにおける衛星の位置とすれば、そのXYZ座標は計算が可能である。またEPIRBの推定位置として一応何等かの値を与えることにより、時刻iにおけるEPIRBの推定位置PiのXYZ座標も与えられるから、時刻iにおける衛星とEPIRBの推定位置との距離SP1、SP2、…SPiはベクトル[Ri]の絶対値として表すことができる。
ベクトルRiは、OSベクトル(XYZ成分はそれぞれXosi、Yosi、Zosi)とOPベクトル(XYZ成分はそれぞれXopi、Yopi、Zopi)との差であって、OSベクトルを[Vsi]、OPベクトルを[Vpi]とすれば、[Ri]は[Vsi]−[Vpi]であるから、次のようになる。