遅延素子Dの数nと発生するM系列符号の長さ(周期)Lとの関係は
n:L=2n−1
2:3
3:7
4:15
5:31
−:−−
−:−−
のようにnと共に長くなる。通常、210−1=1023ビット長の符号が使用される。
符号の検出は受信側で送信側と同じ符号を発生させておき論理積(AND)回路を通すと送信と受信が一致した符号のみを検出できる。
4・2・2 標本化と量子化
アナログ信号からデジタル信号への変換にはA/D変換器を使用する。変換は標本化と量子化による。標本化と量子化については2・3・2項に説明してある。ナイキストサンプングと呼ぶ最適な間隔でアナログ信号が標本化される。
4・2・3 論理回路
コンピュータのプログラムや計算をするための基本回路が論理回路である。2・3・4に論理回路を説明してある。代表的な論理回路は、論理和(OR回路)、論理積(AND回路)、否定(NOT回路)、排他的論理和(EX−OR回路)である。コンピュータはプログラムに従って論理回路で計算を行う。
4・3 誤りの検出方式:パリテイ符号、定比率符号、ARQ、FEC
送信した符号が伝送路の雑音などにより反転して、1→0、又は0→1と誤って判読されることがある。受信された符号に誤りを生じたことを検出できるが、どの符号が誤ったのかの判別はできない場合と、誤りの符号の位置までを検出できて訂正が可能な方法がある。