ダイポールアンテナを基準にしたアンテナ利得を相対利得GDで表示する。
相対利得から絶対利得を求めるには
絶対利得GO (dB)=相対利得GD (dB)+ダイポール利得2.15(dB) (3・12)
で換算できる。ダイポールアンテナの絶対利得は2.15(dB)である。
パラボラアンテナの絶対利得は
ここで、ηはアンテナの開口能率と呼ぶ定数で0.6〜0.8の値、Aはパラボラの面積で、アンテナの直径Dより(3・14)式で計算できる。
3・3・5 アンテナの延長と短縮
図3・14に携帯型無線機に使用されるむち(ホイップ)アンテナと指向性を示す。水平面内で等方性(無指向性)となる1/4波長接地型アンテナである。中波や短波帯ではアンテナの長さを1/4波長にするとアンテナが長くなり過ぎて短くしたい場合がある。アンテナはインダクタンスLe、電気容量Ce及び抵抗Reの直列共振回路と等価となることを図3・10により説明した。