ここで、ηは開口面能率でアンテナ面上の電流分布などにより0.6〜0.8の値となる。D=パラボラの直径、λ=波長、π=円周率を(3.9)式に代入すると、パラボラアンテナの指向性は
として計算される。
3・3・4 アンテナ利得
(3・10)式に示すようにアンテナを大きくするほど指向性が鋭くなり、目的方向へ大きな電力を放射することができる。アンテナからある距離離れた地点で放射電力を受信する場合を考える。指向性を持つあるアンテナで受信した電力をPθとする。同じ電力を等方性アンテナで放射したときの受信電力をPOとしたときそのアンテナの利得Gθは
で定義する。等方性アンテナを基準にした利得を絶対利得とも呼ぶ。