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(12) 火花点火試験

火花点火試験を必要とするすべての回路は、区分ia及びibの機器対し、また、機器のグループIIA、IIB及びIICに対し、故障条件で点火しないことを確認するために、試験する。

試験中、正常状態及び故障の状態を確認し、安全率1.5を考慮する。火花点火試験装置(IEC 79-3の規定による。)には、開放、短絡又は接地の故障が起こると考えられる各箇所を試験回路に挿入する。

火花点火試験回路は、試験を始める前に校正し、表2・30に示す範囲内で、試験ガスと空気との最も点火しやすい混合ガスで充てんされた箱の中で試験する。

試験ガスは、機器のグループの分類によって、表2・31による。

なお、特定のガス又は蒸気中で使用する機器は、そのガス又は蒸気の最も点火しやすい濃度で試験する。

 

表2・30 試験ガス

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(注) 安全率

1.5の安全率は、主電源を定格電圧の110%に増加し、他の電圧(蓄電池、電源及び電圧制御素子)については、温度と許容差の影響を考慮して最大値とすることによって得られる。

(i) 誘導回路及び抵抗回路については、制限抵抗値を減少することによって、1.5倍の電流とする。1.5の安全率が得られない場合は、電圧を更に上げる。

(ii) 音量回路については、1.5倍の電圧とする。

 

 

 

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