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単相変圧器の場合

A・B種絶縁の時(75℃)

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ここに、W75、W115:それぞれ75℃、115℃に換算した負荷損

Wt:測定で得られたt℃にての負荷損

I2Rt:t℃にての巻線の抵抗損

(3) 低電流で測定する場合

定格電流を流すことができない場合は、定格電流の50%以上で測定するのが望ましい。このときはインピーダンス電圧は電流に比例し、負荷損は電流の2乗に比例するとして、それぞれ定格電流に換算する。

 

2・5・6 無負荷試験

 

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図2・50 無負荷試験回路図

 

無負荷状態に生ずる損失及び無負荷電流を測定する。

無負荷損及び無負荷電流は、一つの巻線に定格周波数で、基準タップで測定を行う場合は基準タップ電圧を、基準タップ以外で行う場合はそのタップ電圧を加え、他の巻線をすべて開路として測定する。

三相変圧器の場合、三脚に対してできるだけ対称な正弦波電圧を加えるように巻線を選定し、試験電源へ接続する。

電圧の読みは、平均値電圧計による。ただし、この平均値電圧計は同一平均値の正弦波実効値で目盛られたものを使用する。この平均値電圧計の読みをU′とし、同時に実効値電圧計を平均値電圧計と並列に接続し、その指示値をUとする。

三相変圧器の場合の電圧測定は、中性点引出しのY結線及び千鳥結線の巻線を励磁する場合、線路端子と中性点端子間で行う。

 

 

 

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