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(d) 浮動充電方式

電池を充電用機器と並列に接続し、電池1個当り2.15〜2.20Vの電圧を加え、自己放電を補う程度、すなわち、10時間率の0.3〜1%の電流で充電し、つねに充電状態とする。連続負荷と電池の自己放電は充電用機器から供給し、瞬間的の大電流は電池から供給する。船舶ではこの方法が広く採用される。(図2.7参照)

 

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図2.7 浮動充電回路例

注. 1. 均等充電とは蓄電池が何個かの単電池を組にして使っているため長時間使用していると特に浮動充電時に単電池電圧にバラツキを生じる。

このバラツキを無くするために定電流法又は定電圧法により蓄電池の電圧及び比重が上り切るまで行う充電方式である。

2. 電圧ドロッパーは、均等充電時に蓄電池の端子電圧が定格値(24V)より高くなるのでそのままでは負荷に悪影響を与える危険があるので負荷への給電電圧を定格値に保つように電圧を降下させる目的で装備されたものである。従って均等充電が終了し浮動充電にもどした場合はドロッパーに並列に挿入された接点は“閉”としてドロッパーをバイパスさせなければならない。

 

(e) 交互充放電方式

2群の蓄電池のうちの1群を充電している間、他の1群で負荷に給電する方式で2群の蓄電池は充電、放電の切換が可能となっている。(図2.8参照)

 

 

 

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