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(3) 冷凍コンテナ用ソケットアウトレットボックス

電源レセプタクル(250V-60A/500V-32A)、遮断器およびモニタ用レセプタクル(24V-10A)を組み込んだ防水型のアウトレットボックスである。(JISF8837-96)なお就航航路や船主によっては国際的互換性に注意する必要がある。(ISO1496/2、JISZ1619-94)

 

4・13・5 遮断器

(1) 気中遮断器

一般にACB (Air Circuit Breaker)と呼ばれ回路の電流を遮断するとき、大気中で接点間に発生するアークを安全に消すことのできる遮断器をいう。この消弧を行う方法に吹消コイル(磁気吹消)を使用するものと、1938年スレピアン博士考案のディアイオングリッドを使用したものがある。気中遮断器の定格電流は60〜6000〔A〕の範囲で、定格遮断電流は交流最大で10,000〜135,000〔A〕、までである。これは自由引きはずし装置付きで、過電流引はずし、不足電圧引はずし等希望により選定付加される。なお、時限装置を設けるのが普通であり、一般に発電機回路の保護に用いられる。なお、JISC8372-91(低圧遮断器)、JEC160-78(気中遮断器)、NK等に規定されている。

(2) 配線用遮断器

一般にMCCB (Moulded Case Circuit Breaker)と呼ばれ、使い易く経済的なことから最も利用されすぐれた開閉性能をもち、消弧装置はディアイオングリッドを使用し、小型にできることから、配電盤、分電盤などに使用されている。なお、JISC8370-96(配線用遮断器)、NKなどに規定されている。

 

4・13・6 ヒューズ

金属の可溶体の溶断又は気化によって回路の過負荷短絡を保護する目的に使用されるが、欠点として各相同時遮断が行われず、また、正確な限時を望むことが困難で、動作のたびに新品と交換する手数がかかる。したがって、小容量のものとか、主として回路の短絡保護用に用いられている。これもJISC8314-83(配線用筒形ヒューズ)、JISC8319-83(配線用ねじ込みヒューズ及び栓形ヒューズ)の規格がある。詳細はこれを参照のこと。また、NK規則を参照のこと。

 

4・13・7 電磁接触器

交流電磁開閉器と混同しやすいのでこれを説明すると次のとおりである。

JISC8325-83(交流電磁開閉器)の定義によれば、電磁接触器と過電流継電器と組合わせて、一つの箱に収めたものを交流電磁開閉器と称するとある。電磁接触器は直流又は交流回路において電磁石の励磁により閉路し、減磁により開路する接触子をもち、かつ、電気回路の頻繁な開閉に耐える開閉部を有するものである。

 

 

 

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