(b) 定周波装置を装備した軸発電機
(a)の方式の欠点を補うため、軸発電機に定周波装置を装備した方式がある。この定周波装置にも種々あるが、代表的なものとしては、M-Gセット(電動発電機セット)を用いたもの、サイリスタインバータを用いたもの、及び電磁カップリングなどの回転数変換装置を用いたもの、などがある。
この中で、サイリスタインバータを用いた軸発電機の例を以下に示す。図4・6に示されているものは、他励式インバータ方式の例で、軸発電機の交流出力を整流器により一度直流に変換し、その後この直流をサイリスタインバータによって再度交流に変換し、船内電源として供給するものである。同期調相機は、他励式インバータであるために必要となってくるもので、システムの出力電圧及び出力周波数はこの同期調相機の電圧及び回転数によって決まる。