学会誌に載せても、これまで通りでなかなか見てもらえないと思います。4分の1の会員が若手に入るということであれば、IMarEでも1%位のメールリストですから、うちの学会でも若い人のメールリストを作って、今日の資料や最後に言われたそれぞれの感想を入れて配るとか、ダイレクトメールでもいいと思いますが、徹底してやってよいのではないかなと感想を持ちました。
司会 どうも有難うございます。企画側としても是非とも若い方に多数集まって頂きたいというところはあったのですが、何分にも初年度ということもございまして、こちらの手落ちでなかなか宣伝が上手くできていなかったかと反省しております。確かに言われたようにeメール等を使ったネットワーク、こういった方法で色々と発信していくというあたりも非常によいかと思います。
如何でしょうか。時間も過ぎておりますが、団員の方で何か最後に一言ぐらい言っておきたいということはありませんか。
山磨 若い人達がこういう会などに参加する機会に、会社自体も経費がかかって出しにくいというところがあってちょっと上の方が出られる。また懇親会にも若い人は殆ど出ずに上の方が集まっているというところが現状だと思います。実際に懇親会などへ伺ってみても、そんな感じを受けます。若い人達が来られるようにするためには、若い人を対象にした勉強会とか、そういう企画があれば行きやすいのではないかと思います。その後は若い人達での集いをするとか、ちょっと勉強から離れたところで、IMarEのYMEもそういう懇親が主だと思いますが、そういう様なところから何か横のつながりが広がっていけたらと思っております。
司会 確かに学会の講演会等、若手にどんどん参加して頂いて、あるいは学会としても若手が参加したくなるように色々企画を考えることも重要かと思います。若手の集いということを言って下さいましたが、正にそういったことを通じて若手の中でのつながりがどんどん広がっていければ、一層学会の活性化にもつながるのかという様に思っております。
色々な頼もしい提案を頂きました。そういったあたりを踏まえて、YMEが今後どんどんと活発になっていければいいと思っております。
3.5 おわりに
司会 最後はなかなかまとまるというところまでは参りませんでしたが、色々よい意見を頂いたところでディスカッションは終了とさせて頂き、この後は青木会長にコメントをお願いします。
青木 報告会にご参加頂きまして誠に有難うございました。お聞きの様に、これから若手が大いに学会のために力になるという感触を私自身も受けとめております。前会長の指導のもとに学会活性化の議論が始まりました。発端はどうも学会活動がマンネリ化し、一例として若い人の参加も少ないというあたりの、このままではいけないという危機感だったように思います。約1年前に発展的改革委員会を発足させて、真剣な議論をやりました。ひとつの目玉が、若手をどうやって育成するかという問題でした。
今日の報告会に至るまでには、幾つかラッキーなことがありました。そのひとつは、友好学会であるIMarEが我々よりも先んじてYMEプロジェクトを一生懸命展開していた、これがよいお手本と刺激になったということです。もうひとつは、日本財団殿から若手育成あるいは若手の技術振興について、学会はどの様な計画を持っているかと諮問を頂きました。丁度これを議論している最中でしたので、是非お力添えをお願いしたいと申し上げたのが、1年足らず前の10月半ばと記憶しております。その後、財団殿から大変なご理解を賜りまして、トントン拍子にこのプロジェクトが実現に向かって動き出しました。そういったタイミングのよさ、或いはラッキーな面が多分にあって、このプロジェクトが実現したということです。
若手の活躍という点では、暫く前にブレア首相が子供が生まれたから育児休暇をとるという話が大変な話題になりました。子供が生まれる様な若い人が指導者を務めている。それから、この秋に開かれますISME TOKY0 2000に、IMarE代表として来られますNewcastle大学のRoskilly教授、いわば主賓ですが、奥さんが来られないとのことなので、沖縄サミットの二の舞かと心配してそのわけを尋ねたら、5月頃に子供が生まれて日本へ行ける状況ではないからと。Roskilly教授はそのくらい若手の方です。また、IMarEにはYMEプロジェクトマネージャーにBarford女史がおられます。我々のYMEが訪問するときに向こうで出迎えてくれるのかと思いましたら、残念ながら出られないと聞きました。IMarEのホームページを見ますと、「Barfordさん、ベビー誕生おめでとう!」と出ておりまして、そういう方が真剣にYME活動の指揮をとっている。こういうことです。