それから、例えばYMEとして海外のみならず国内で定期的に企業間の交流、企業訪問などを行なえればそれはまたひとつ新しいことにつながるのではないか。それが企業でなくても、例えば研究機関であっても大学であってもいいと思います。そんな中でメンバーの構成、今回は企業の人だけで構成されてますけれど、やはりIMarEを見習うとすると、資金の問題等はあると思うんですが、学生会員の方を最低1人入れて頂くと将来につながるのではないかという感じがします。
山磨 私も重複するかと思いますが、構成するメンバーとしては、我々の様な異業種がひとつずつ入っていくということでよいと思います。それに学生もしくは助手であるとか、そういう若い方々が参加できればという様に考えてます。行き先ではIMarEを外せないということ、私もそう思います。と言うのは、YMEというものが我々より少し早目にできておりまして、その中での活動、アクティビティーは我々にとって刺激のあるものでした。イギリスの造船界をもう少し盛り上げていこうとか、子供たちに興昧を持たせる活動というのは素晴らしいことだなと、そういう刺激を受けるのにはよいと思います。
先ほどアジアの方に目を向けるとありましたが、1999年の受注量で日本は韓国造船業に再び抜かれてしまったと、今日の紙面にも載っていたところでもあります。その中には、学生の就職でも日本に比べたらかなり多いという様なことも書いてありまして、そういう様なことからすると、近い所では韓国、今後どんどん進んでいくと思われる中国とかの現状がどんなものであるか、視察がてらYMEの若い人達で行けたらと考えます。
松村 まず海外派遣ありか無しかと言ったら、やはりあるべきだと思います。今後YMEとして国内だけで活動していくだけではなかなか横のつながりというのは強くならないのではないでしょうか。今回のように異業種の人間が集まって、忙しい中を頑張ってスケジュールを組んで、現地でも色々大変なこともあって、それを乗り越えた結果として横のつながりが密になった。IMarEが次のYME使節団を待っているよと言ってくれた様に、これからも続けていくべきだと思います。
メンバーは今回は企業人が5人いたわけですが、今回だけでは何とも言えませんが、例えば企業の人を3人、学生とか研究者の方が3人で、5人から6人ぐらいがよいのではないかと思います。4人だと小ぢんまりしてシュンとしてしまうので、今回の人数選定5人というのは非常によかったと思います。日程は約1週間でしたが、長くもなく短くもなく、丁度よかったという感じです。行き先は、先ほどもありましたが、IMarEを含めて後は例えばヨーロッパの船級機関を行ってみたらどうかなということと、勢いのある韓国造船所とかも見てみたいなという感じがします。
原田 私も初めての海外出張という話をしましたが、とにかく海外に出てみるということだけでかなり意義があるものだと思いますので、海外使節団は続けていければよいと思います。構成員は、私はYMEのほとんど上限なんですけれど、もう少し若い人を派遣したほうがいいんじゃないかと。今回ABB-Azipod社でミーティングした時に相手が非常に若い人だったのですが、話をし易かったですね。偉い方にたくさん出て頂くと、なかなか話をし辛いのですけれど、こちらも若手、向こうも若手という間で話をすると活発な議論ができると思いました。IMarEを毎回必ず入れようという話がありますが、本部に限ると必ずヨーロッパになってしまうので、他の国の支部を入れるとか或いは他の学会も入れてみるとか。最初の何年かは本部へ行くとして、その後は変化を持たせてもいいのではないかという気がしました。日程についてですが、結構忙しかったのですけれど、1週間ぐらいで行くという全体の日程はそれでいい様な気がしますが、訪問間隔はちょっときつく、体調を崩した人も中にはいらっしゃいまして、その辺も考えたほうがいいのではないかと思いました。
今回、幅田さんにリーダーをやっていただいたのですけれど、かなり負担を強いたという感じがしています。我々もその手伝いをしていこうと思っていたのですが、結局、幅田さんにかなりの部分をやって頂きまして、非常に感謝しています。事務局には、リーダーの負担を少しでも軽減できる方向に持って行って戴ければと感じています。
司会 異口同音に派遣は続けた方がよいというご意見であったかと思います。若い、特に学生或いは研究機関の若手の人、こういった人達を含めたバラエティーに富んだメンバー構成を、今後とも続けていくとよいというご意見のように思います。聞いていてひとつ気になったのは、欧州だけでなくアジア、そういった方面にも目を向けて、幅広く訪問することが重要だというご意見がありました。