パステルシティ西尾
西尾市消防本部(愛知)
通巻三〇〇号おめでとうございます。
西尾市は愛知県の中央南部に位置し、名古屋市から三五kmの距離にあります。
当市は、三河湾、矢作川などの恵まれた自然のもと稲荷山茶園公園を中心に広大な茶園があり、ここでは抹茶の原料となる「てん茶」が作られており生産量は全国一を誇っています。
又、一七〇年もの歴史と伝統をもつ植木、市のシンボルマークのバラや菊、カーネーション等花きの総合生産地でもあります。
西尾市は、もともと鎌倉時代以降吉良荘西条として西三河南部の拠点でもありました。
江戸時代には六万石を誇る城下町として栄え、市内中心部には当時がうかがえる町並みが残っております。
又、同市は「パステルシティ西尾」を愛称に掲げ特色ある町づくりに着手しています。
この計画を推進するための施策目標の目玉が「緑と文化の回廊づくり」です。このプランを推進する要素として県下で初の「三河の小京都」に選ばれたこと、及び西尾城の再建があります。
海と川、山の変化に富んだ自然を生かし公園緑地を整備するとともに城下町として歴史特性や、抹茶等の産業を生かした文化拠点を整備し「緑と文化の回廊」を形成しようとするプランです。
消防体制については、昭和三六年に消防署が発足し、現在一本部一署一分署二出張所、職員一〇六名で一〇万市民の生命、財産をまもっておりますが、当市には、消防団組織がないのでその分、市民の消防に対する期待度は大きいと思います。
全国初!!情報ネットワークシステム
恵南消防組合消防本部(岐阜)
当消防組合(管理者・山上哲司 岩村町長)は、平成一一年度事業で恵南地域情報ネットワークシステムを構築し平成一二年五月一一日から運用を開始しました。同システムは消防本部をネットワークセンターとして管内五ヶ町村(岩村町、山岡町、明智町、串原村、上矢作町)の役場、医療機関、福祉機関、教育機関の三四施設と在宅医療患者、独居老人宅の一三件がデジタル回線網でむすばれています。総事業費五億一千七百万円で郵政省と通商産業省の補助金を受け実施しました。
システムの内容は救命防災系、医療系、福祉系の三分野で構成されており救命防災系では、救急、災害時の通報状況と現場映像が消防本部、医療機関及び役場機関で共有できます。また、大規模災害時には避難場所における避難者の住所・氏名等が把握でき的確な情報収集が可能で災害対応が迅速化されました。医療系は五ヶ町村の医療機関で医療画像が共有でき医師間でのカンファレンスが可能で、在宅患者はTV電話で問診し外部カメラで患部を見せての医療相談ができるシステムです。福祉系では訪問看護センター及びネットワークセンターからデジタル回線の信号チャンネルを使用して在宅患者及び独居老人宅の端末機器を用いて一回当たり〇・四円でメッセージを送信できるシステムを導入しました。また、これらの各施設間でメール機能、スケジュール調整機能、掲示板等のグループウェア機能を導入し、施設間連携が可能となりました。全施設に設置のTV電話はネットワークセンターに設置の多地点接続装置で最大一二施設間でのTV会議ができるシステムとなっています。
「名水の里」くろべ
黒部市消防本部(富山)
通巻三〇〇号おめでとうございます。
黒部市は富山県の北東部にあり、富山湾に注ぐ黒部川及び布施川の間に位置し、人口は約三七、〇〇〇人、面積は八六・七六km2kmです。
昭和六〇年一月、環境庁では、古くから土地の人々の生活にとけこみ、大切にされてきた清澄な水を国民に紹介するために、「全国名水一〇〇選」を発表しました。その一つとして、「黒部川扇状地湧水群」も選ばれ、名水都市・黒部の名を全国に知られるようになりました。
三、〇〇〇mの峰々が連なる北アルプスに降った雨や雪は、急流となって峡谷を走り、一気に平野部へと流れ出します。地層で浄化され、適度のミネラルを溶かした水は、扇状地の中央から扇端部に湧き出る泉や井戸水となって、ふたたび地表に姿をあらわします。
年間を通して約一一℃に保たれた水は、夏は冷たく、冬は温かく感じられ理想的な湧水で、共同洗い場や水飲み場などとして活用され、地域住民の生活と密接な関わりをもっています。さらに豊かな水は、清酒、かまぼこ、味噌、醤油などの原料として、あるいは農業用水、工業用水として、産業発展のため大きな役割を担っています。
また平成五年七月、建設省では、黒部川の水質を全国で一番きれいであると発表しました。
黒部市では、この恵み多い水資源を市民の貴重な財産と考え、水を愛し、守り、さらに利用するために、自然と調和した水環境づくりに努めています。