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現在、城址は桜の季節になると濠の周りの二〇〇本の桜が一斉に咲き、市民の心を和ませてくれます。

来年は上杉入部四〇〇年、上杉十代藩主鷹山公生誕二五〇年祭を控え、準備に入っています。

当消防体制は、明治九年に公設の消防組が組織され、腕用ポンプが配備されて以来現在まで、市民の安全確保に努めています。

また、当地は上杉謙信公を祀る上杉神杜をはじめとする寺社の御加護か、雪害を除き自然災害の大変少ない処です。

 

組合発足より待望久しい新庁舎が完成

郡山地方広域消防組合消防本部(福島)

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通巻三〇〇号まことにおめでとうございます。

当消防本部は、県のほば中央に位置し、昭和四八年に一市六町一村で発足、管内人口四一万人を抱える中で、郡山市の中心地に昨年の三月消防本部等庁舎を新築いたしました。

新庁舎は、震度七にも耐え得る強度を備え、来るべき世紀にふさわしい「防災活動の拠点」として整備、消防の中枢である通信指令室には、最新の緊急情報システムを導入し、床免震の構造を取り入れる等、耐震性を一層強化しました。

また、来庁者が自由に利用できる防災学習施設としての展示ホールには、県内では唯一の地震や煙の体験コーナーを設け、開所以来県内外から大勢の方が訪れ、大変好評を得ており、防災意識の向上に大きな成果を挙げています。

さらに、地下には非常食等の備蓄庫、飲料水兼用の耐震性貯水槽を設けたほか、街並みに調和したデザインにより、「ランドマーク」としても親しまれる庁舎としました。

今後も、これらの施設を十分活用し、安全で快適に暮らせるまちづくりを目指して参るものです。

 

地域に根ざす消防資料館

四街道市消防本部(千葉)

 

「ほのお」通巻三〇〇号おめでとうございます。毎号、全国各消防本部の様々な便りが寄せられており、とても興味深く拝読させて頂いております。今後とも消防人の貴重な情報源として一層の充実を期待してやみません。

さて、今回は当市の消防資料館を御紹介させていただきます。

当市消防資料館は、平成六年に開館しました。消防の先人達が使用した各種の機材等の散逸を防ぎ、後世に継承すると共に広く市民に解放することによって、消防知識の習得や火災予防思想の普及を図るためです。

資料館館舎は、折しも小学校のある分校が廃校となったため、その校舎をそのまま使用することとなりました。「…郷土の師弟教育のために、地区住民が四反歩の土地を提供し、樹齢五〇〜六〇年の赤松林を切り開き昭和三一年に建てられた…」と記述にもある建物は、古びた木造建築ですが、鉄筋コンクリートの建物に慣れた目にはかえって新鮮に感じます。

展示品は、廃棄処分となった梯子車、ドアなしのポンプ車、救急車等の消防車両の他、消防団に協力を仰ぎ、各分団機庫の片隅にひっそりと眠っていた、今は懐かしい夜回りの拍子木、手引きの腕用ポンプ、文字どおり刺し子の防火衣などなどで、元教室の一部は、市民の消防防災の研修室としても利用できるようにしています。

当消防本部は、この資料館を地区住民の師弟教育にかける情熱を今に伝える施設として、また、市民の消防防災教育の拠点として更に発展させて行かなければならないと考えています。

 

伊豆新世紀創造祭

田方地区消防組合消防本部(静岡)

 

通巻三〇〇号おめでとうございます。

二五年の永きに亘り消防専門の機関紙として、最新の消防情報を提供して戴き感謝申し上げます。

当消防本部は伊豆半島のほぼ中央の七町一村を管轄する組合消防であります。

現在、管轄する町村は勿論、伊豆地域の二二市町村が会場となり各種イベントが盛んに催されています。その名は、伊豆新世紀創造祭。チェンジ伊豆二〇〇〇!と称し、伊豆ワカガエル大作戦をスローガンに、イズノスケという可愛いマスコットキャラクターも誕生しました。

会期は、昨年の一二月三一日から来年一月一日までの三六八日間です。すでに半年近くを経過したこととなりますが、まだまだイベントは盛りだくさん控えています。

伊豆は全国でも有数の温泉観光地として知られていますが、伊豆から、新しい温泉の楽しみかたを提案、発信するというコンセプトのもと、大規模な世界温泉ミュージアムアンドメッセが開催されました。

伊豆はこれから本格的な観光シーズンを迎え、多くの観光客で賑いを見せますが、普段激務に振り回されている「ほのお」愛読の皆さん、この機会に是非とも伊豆を訪れてみませんか。楽しいイベント、リラックス出来る温泉、伊豆半島どこへ行つても新鮮な魚介類が食べられ、心身共にリフレッシュ、明日への活力が沸くものと確信します。

 

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