「ほのお」通巻三〇〇号おめでとうございます。
私たちの町、八雲町は、北海道の南部、渡島半島の北部で、内浦湾の最奥に位置し、人口一七、六四五名、総面積約七三五km2で今年開町一二二年を迎えます。
「八雲」という町名の由来は、名古屋の熱田神宮にまつられている須佐之男命が新妻のくしいなだ姫を迎えたときの喜びを詠んだものといわれており「八雲立つ、出雲八重垣妻ごみに、八重垣つくるその八重垣を」という古事記所載の詩から徳川慶勝卿が明治一四年に選定されたものです。
又、八雲は、北海道木彫り熊発祥の地としても知られており、山と海の自然に恵まれ、酪農、稲作農業、そしてホタテ養殖、鮭漁等が町の基幹産業となっています。
当消防本部は、明治三六年に消防組が創設され、昭和二四年に消防本部設置、現在一本部一署(職員三八名)、消防団九分団(団員一九六名)の体制で職、団員一丸となり防災に取り組んでおり、分団配備車として、小型動力ポンプ付積載車に一、〇〇〇lの水槽付を整備し、初期消火に力を入れているところです。
いま、町では、「自然美術館・八雲」というキャッチフレーズを掲げ、自然に包まれた、美しい都市空間を持つ心暖かい町づくりに取り組んでおります。
火災予防運動が終わっても
根室北部消防事務組合消防本部(北海道)
通巻三〇〇号おめでとうございます。
「ほのお」は日本全国の消防本部の特異事例や景勝地を紹介するなど、参考にもなるとともに戒めにもなります。また、写真で見る景勝地は是非一度は行って見たいと思っています。
さて、四月から五月にかけて当地は乾燥の季節で野火が多発します。北海道の「春の火災予防運動」に合わせ当消防本部でも予防運動行事を終えたところですが、外には運動の名残の武者幟と鯉のぼりが泳いでいます。
この幟は火災予防運動期間を通じ五日の「こどもの日」まで庁舎前で火災予防を訴え、また、子供達の健やかな成長を願い飾ります。
武者幟は地元の産婦人科医院からの寄贈で、上部に「火の用心」が刺しゅうされています。関西ではこういう幟が飾られるそうですが当地では珍しいものです。
通学路でもあり、ピカピカの一年生が幟を見上げて通ります。
少しでも火災予防に効果があればと思っています。
今後とも参考となる記事の提供を楽しみにしております。
上杉浪漫の街・米沢
米沢市消防本部
「ほのお」通巻三〇〇号おめでとうございます。
わが米沢市は、山形県南の玄関口で東は奥羽山脈、南は吾妻連峰、西は飯豊連峰と三方を山に囲まれ、山紫水明の地で、豊かな自然と古い歴史を持つ文化と教養の町です。
明治二二年に市政が布かれた時、山形市と共に県内で二市、東北で六市が認められ、以来一一一年、人口は約九五、〇〇〇人です。
今から八〇〇年前、長井氏がこの地を治めて以来、伊達・蒲生・直江・上杉と受け継がれ、城は岐阜城・宇和島城に継ぐ古さで、城壁も版築工法が用いられています。