二 千歳石油燃焼機器整備設置業協議会
石油燃焼機器の多様化・複雑化に伴う火災を防止するため分解整備、点検、保守管理及び設置の業務を行っている事業所で設置され今年で二〇周年を迎えます。点検整備等の技術講習を開催し、防火思想の普及等を主な活動内容としています。秋の市民火災予防運動に合わせ、例年増加している一人暮らしのお年寄り宅へ訪問して石油燃焼機器等の無料点検等市民へのアドバイスを行っています。
三 千歳市婦人防火委員
火消し消防から予防消防への時代の流れに対応し、地域住民の手により自然に防火意識の向上に役立てようと、昭和五〇年発足され、現在七〇名が在籍しています。各火災予防運動期間をはじめ、防火研修、視察研修等の活動はもとより、より地域密着の自主防災活動の普及活動を主眼にその役割を果たし、大きな成果を納めているところです。年間を通して、各町内の行事などにあわせ防火講習や消火器の取り扱い訓練を行うなど積極的な自主活動を展開しています。
四 千歳市少年消防クラブ育成連絡協議会
現在、市内一九クラブの少年少女達が、各地域において多彩な活動を展開し火災予防の貢献に努めています。消防出初式への参加を皮切りにスポーツ大会・火災予防席書(書初)大会・体験学習・各町内での夜回り等一、一二二名のクラブ員で活動しております。また、昭和五七年から発行している「いくせいきょうニュース」はイベントの掲載やクラブ活動の紹介・消防署からの予防広報を含め年三回発行し昨年、記念すべき「第五〇号」をクラブ員へ配布したところです。消防と各クラブとのパイプ役を果たしていただいている指導者の方には、行事参加時の送迎はもとより前記のニュース編集会議時に合わせて情報交換会を開催し各クラブ間での交流を深め、明るい子供たちの将来を陰ながら見守り青少年の健全化にご尽力いただいています。
五 幼年消防クラブ
現在市内の幼稚園(一〇)、保育園・所(八)で幼年消防クラブが結成され園児二、九四一名のクラブ員が幼いころから正しい火の取り扱いを学び防火の意識を育てているところです。また、消防本部(署)に見学の際、防火アニメビデオの上映や放水体験、消防車の試乗をして交流を図るほか、入園(入所)・進級・卒園(修了)時には「おめでとうカード」を贈り、火に関心を持つ幼年期から防火意識づけを行っています。
六 千歳市泉郷・駒里婦人防火クラブ
当市では、先程紹介のとおり、早い時期に婦人防火委員会が誕生したことから婦人防火クラブは現在二クラブですが、「防火は主婦の手で」と市内農村二地区で当クラブが誕生してから一六年が経過しました。クラブ員の夫は、大半が消防団員でもあり、立場上迷惑はかけられないと農作業等のあまり忙しくない時期に、消防署の防火研修会など地道な活動に日々努力しています。
おわりに
私たちを取り巻く複雑で高速に発展している環境の中に、このように地域密着型でより市民に身近な外郭団体の皆様の協力があってはじめて市民が安心して暮らせる町となり火災予防が充実してくることを改めて実感し、我々職員、一人ひとりが肝に命じていかなければいけません。今後、各火災予防期間を捉えて市民にマン・ツー・マンで火災の恐ろしさをPRするとともに心の通った消防行政に務め、市民と一体となって火災予防広報活動に邁進していく所存です。(砂田和也)