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このことから、より広い範囲に存在し、広く利用され、重んじられている国際規格の、その構造の力を利用する道を探すことが望ましいとの結論が導き出される。

 

効果的な関係の要素

現存システムの力を利用したいと望むことが、次の段階へ導くことになる:

余りにもいろいろで多様な構造の中で、規格と規制との間の効果的な関係要素を一致させることが出来るのだろうか?

研究は、改良が必要だと思われる一致さすべき部分に焦点を当てた。規格化行動で何が重要なのかを提案するための推測をしようと試みるのではない。例えば、規格の技術的明快さと正確さのゴールは、同一のものであり、規格化の状況が、良好に管理された状態にあると言う単純な理由により、この作業から同一化するという目的が簡単に取り除かれる。これら、および他の基準を削除することは、これらが、重要ではないと判断したことを意味するものではない。

注意点を整理するため、次の7つの論点リストに作業が示されている。

・国際規格の作業、またはそれの使用に参画する規制する側の行動:

提出することが望ましい発行物(製品仕様書と満足度アセスメント)の発行、考慮することが望ましい公開された方針の発表、規制の調停作業(規格の開発中、または解釈者と利用者として)、および国際的共同作業の公開討論の場(双方、多数と地域的、または多数と世界的)への参加。

・例えば、規格団体の本質、例えば詳細規格に沿った、これら規格を覆いこむより高いレベルの傘規格の潜在的な価値、および技術的報告書やガイド等の発行物。

・規格の適用範囲と規格内容の深さ、および、特に規格の次の3点、1)安全のように最終使用段階での規定、2)試験規定と試験方法、3)その他の規定内容、のそれぞれの規定間で望ましい区別の範囲。

・規格開発手順の持つべき本来の速さと単純さ、およびこれらを改善する方法、例えば電子データによる伝送使用の増加や、開発手順中の公的手続きの削減。

・作業のフォローアップ監視機構と、採択された規格の実施。

・時代遅れの、または不適切な規格文書を排除する規格団体の活動力。

・正式な規格団体としての資格を持たない産業界主体の団体との関係。

 

歴史的な具体例

理論的な論点は沢山ある。しかし、実際はどうであろうか? 研究の最近の段階で、実際にこれらの条件の重要性を決定するために、OECDは、国際規格の活動における次の4つの例で、調査することを決定した。

最初の例は、電磁互換性に関するIECの1つの規格であり、これは、その目的を評価して、WTO TBT合意が、この規格に承認を与えたが、これを規則として広く使用することが望ましいという点で、多くの規制関係者間の合意が、得られないものである。研究で、この規格はIECの規則に従って開発されており、その実際の適用の採否は選択によるものであって、強制力のある適用ではないと明確にされており、関係メンバーに、この規格を規制の道具として強制的に使用させるものではない。この規格を規則として採用することについて、現在の合意が得られないことのもつれの意味は、それなりに影響力のある規制の衝撃力として規格に含めることを、規格開発段階でより明確にする必要性があることを示している。

2つ目の例は、関連する世界的な規制のシステム内の、圧力機器分野の2つの異なった規格(欧州とアメリカ)を結合しようという最近の試みに関するものである。WTOの規則では、複数の規則を同じ傘の下に登録することは承認されることであり、こうしたより高いレベルの傘の役目をなす世界的な規格を発行することで、特定された形式の潜在的な価値に焦点を当てる例である。

 

 

 

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