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3. 定義

3.1 Heading:(船首方位)

THD機能に入力されるあらゆる船首方位。

 

3.2 Sensing part:(センサ部分)

信号伝達装置に接続するいかなる船首方位情報を検出する感知機能。

 

3.3 Transmitting part:(伝達部分)

センサ部分から船首方位情報を受け、要求される精度の信号に変換する装置。

 

3.4 True heading:(真方位)

真の子午線を通る鉛直面と船首尾基線を通る鉛直面とがなす水平角。

これは真北(000°)から時計回りに360°を通して測られる。

 

3.5 Transmission and resolution error:(伝達及び分解度誤差)

基の情報を受信装置に伝達する系に起因する誤差。

このような系には、あらゆる可能な情報値をコード化する限界能力があり得る。

例えばステップ出力1/6°の分解度。

この誤差は同じくTHD内部とその情報をコード化する出力にも起因する。

 

3.6 Static error:(静的誤差)

システム作動中に値が変化しない静的状態で、いずれかの理由によって生じる誤差。

この誤差は静的な状態の下で測定されること。

 

3.7 Dynamic error:(動的誤差)

振動、ローリング、ピッチングあるいは直線加速など、システム上で動的な影響によって生じる誤差。

この誤差は振幅と、通常、環境の影響及びシステム自体のパラメータに関係する周期を持つ。

 

3.8 Follow-up error:(追従誤差)

検知した値と対応する信号の有効化あるいはシステムの出力端におけるデータ伝送の間の遅れによって起因する誤差。

この誤差は、例えば、旋回中の船の、実際の船首方位とシステムの出力端で利用可能な情報との差異である。

追従誤差は、システムが静止している時は現れない。

 

4. 運用要件

4.1 機能性

4.1.1 THDは、船首方位センサ信号を受けて、他の装置のために適切な出力信号を生成する電子装置である。

 

4.1.2 いかなるセンサ部分もこの装置に含まれて良い。

 

4.1.3 あらゆる補正装置あるいはパラメータは、不注意な操作に対して保護されていること。

 

 

 

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