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2.4 燃料消費量

使用された燃料油銘柄はIFO 180とIFO 380であり、IFO 380が主たるものである。その平均比重量は0.979kg/m3、平均硫黄含有量は3.3%である。

表4に燃料油と潤滑油の一航海あたりの平均消費量を示す。なお、潤滑油消費量は容積でデータが与えられているので、比重量を0.89t/m3として重量に換算している。燃料等油類の消費量は、IFO (C重油相当)が99%を占める。主機関のシリンダ油はIFO燃料消費量の約1%であり、この両者で油類の消費量のほとんどを占める。システムオイルは発電機の消費割合が高く、発電機燃料消費量の1.7%を消費する。動力源別には、主機関が約70%、発電機が約10%、補助ボイラが約20%の燃料潤滑油消費割合である。

 

表4 燃料と潤滑油の一航海あたり消費量

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各航海モードにおける1航海あたりの平均燃料消費量を表5に示す。積荷航行の航行時間と航行距離は空荷航行時の1.33倍であるが、その燃料消費量は空荷航行時の約2倍となる。特に補助ボイラの燃料消費量の増大が顕著であり、停泊中は揚げ荷動力源としてのカーゴポンプ駆動用蒸気を供給し、航進及び仮泊中は貨油加熱用蒸気を供給するためである。

 

表5 各航海モードにおける一航海あたり平均燃料消費量

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