(b) 議事概要
正式コメントはなかったが、ドラフトに対しエキスパートがコメントを述べる形で進んだ。
【審議の結果】
・本基準は、少量の浸水を想定した基準で、事故などで生じた船体破損による大量の浸水は想定しないことが再度確認された。これに対し、事故による浸水を想定してない基準は、無意味との意見(この基準はジョーク)もかなりあった。
・Table1のDecked boat with floatationがオープンボートより要件が厳しいのは矛盾するので、このテーブルを修正する。
・ポンツーンボート(一般的には、双胴型円筒船体にオープンデッキがついている)は、Open deck boat with floatationの扱いとする。
・4.1.1項の最初のFor open and partiallyを削除する。
・4.1.2項に少なくとも一つは、マニュアルポンプをつけることに対し、米国から異議が出たが、原文のままとする。(米国のモーターボートには、マニユアルポンプはついていない)
・電動式ビルジポンプの能力は、ISO8849による。
・5.1.1項のビルジポンプの作動温度は0°から60°になっているが、海水は-3°ぐらいになるので、最低温度を下げても良いのではとの意見が出たが、0°のままとする。
・5.2.2項の電線コネクタの防水性は、他の規格に合わせる。
4.2.2 Seacocks and through-hull fittings Part2: Non-metallic
(a) 資料
Text of ISO/DlS9093-2 (2000-06-25版draft)(添付資料5)
(b) 議事概要
コメントの配布は無く、項目順に各エキスパート及びコンベナーが意見を述べ議論した。また、今回の議論をもとに変更したPart2に基づいてPart1を書き直すことになった。
【審議の結果】
・コンベナーのMr. Hartzから前回のWGで火災テストが削除されたけれども機関室のシーコックには火災テストが必要ではないかとの意見が出されたが、アメリカのMr. Haleがそれに反対、また、Mr. Haleの質問に答える形でスウェーデン(ボルボ)のMr. Behrmannが500馬力以下の機関室のホースは耐火ホースを使用していないと発言、結局、耐火テストは行わないことになった。
・Mr. Hartzからプラスチックのシーコック製造業者に対して材料強度についての調査を行ったが、4.5項で規定されている機械的性質の物性で問題ないとの回答を得たとの報告があった。これに対して、日本ではデッキ排水のスカッパー、船体一体構造のいけすスカッパーには4.5項で規定されている強度より低い強度の材料を使用していると説明したが、この基準では破損しても問題のない(浸水事故に至らない)部品についてはカバーしていないとの回答があった。アメリカのMr. Haleからはプラスチックのシーコックは“Marelon”というガラス繊維強化ナイロンを使用しており、非常に強度があるとの情報提供があった。
・フランスのMr.Doltoから5.1項ネジの種類の記述部分及び表1のネジの公称直径からインチの単位を省くよう提案があり、了承された。これは日本も同様のコメントを提出していた。
・6.2項で規定しているネジの残り長さと、7.2項で規定しているネジの長さとの関係を分かりやすくするために概略図を追加することになった。また、ネジの残りが最低5mmというのは不必要な長さなので、ネジの残りが目で見て分かるという表記に改める。
・上記に関連してMr. HartzからPart1ではスルハルやシーコックの図を掲げたが、製造業者の反対によりPart1及びPart2から図を削除したとの報告があった。