配布文書については、今年から、ISO中央事務局ウェブサイトのTC8/SC1のサイトに規格案関連文書をSC1事務局から上程するので、各自はそこから文書をダウンロードして入手すること。その他の会議関連文書はSC 1事務局からSC1各国代表者にインターネット・イーメイル(e-mail)で送付すること。各国代表者はSC1への文書の提出をできるだけインターネット・イーメイルで行うことがSC1事務局から提案され、了承された。
5.6 WGからの報告
5.6.1 WG1会議の議事概要
(1) ISO/CD17339 Design criteria and prototype testing of sea anchors for survival craft
CD17339(TC8/SC1 N88)の投票には、各国からコメントが寄せられた。(添付資料
我が国はこれまで、ISO CD17339と我が国の型式承認基準とはシーアンカーに関するコンセプトが全く異なるため、CD17339に対しては意見なしで賛成している。また、各国からのコメントに対しても、我が国のメーカーからの反対の意見は出ていない。
今次WG1、WG2合同会議では各国からのコメントを検討し、修正CDをSC1に示し、これをDIS投票に出すようSC1に提案した。
(2) 将来作業項目
将来作業については、生存艇用医療キット、位置指示照明レーダリフレクタ、保温具について検討した。
保温具については、SOLAS/IIIには特段の明確な仕様要件がないため。いろいろな形の保温具が欧州で出回っており、欧州主管庁、特に英国は問題があると認識している。英国は本件のNWIP(新規標準化、項目提案)を出す旨表明し、WG 1の賛同を得た位置指示照明についても英国がNWIPを提出する旨表明し、WG lの賛同を得た。
生存艇に搭載するレーダリフレクタについては、activeなもの(低電力電波で応答する)も考えられている。本件はIMOのDE及びCOMSARでも議論されていることが紹介された。
また、SOLAS関連のLSA Codeに対応した救命設備物品、特に生存艇に備え付ける物品のISO規格の作成がWG1内で望まれた。
5.6.2 WG2会議の議事概要
(1) ISO/DIS799とISO/DIS16848はDIS投票中であり、今次会議では議論していない。(事務局注:6月現在、ISO中央事務局から両者のDIS投棄は日本には届いていない)
(2) Draft amendment to ISO5489(WDAM:添付資料4参照)について検討し、CDAM投票に向けてSC1に提出した。
(3) Pilot accommodation ladder (ISO 5488)の改正のNWIPが米国から出される。
(4) WG1とWG2は合体すべきという提案が出された。